個人的に恋愛ものが好きということもあるが、本当にいい作品だった。
キャラクターデザイン、声優が本業ではないとは思わせない主演2人の好演、Eveによる挿入歌と主題歌、大阪の街並み、関西弁など···。よかった要素を挙げていくときりがない。
特に絵本の世界が美しく、印象に残った。本作のテーマや出来事は現実的なものだが、その現実性と対比されて一際輝いてみえた。
欲しいものに手を伸ばす。その過程は全て上手くいくものではなく、時に挫折や困難も伴う。それでも、それでも前に行こうとするさま、生き方にはやはり尊いものがある。美しいものを感じてしまうのだ。
人生の岐路に立つとき、なんとか前に進もうとするときに初心を思い出させてくれるような作品だった。