前半クールも込みで感想を書く。
物語自体は数年前になろうで読んでいたので大筋は知っていたが、よく4章の内容を2クールにまとめたなと感じた。
文章で読んだだけでトラウマレベルの大兎襲来や、サテラに聖域が飲み込まれる場面、エミリアの過去でのパンドラとの対峙、屋敷の襲撃などメンタルをやられるような展開が多かった。そんな中でも救われる話としてスバルの第一の試練での父・母とのやりとりであったり、スバルを叱り「最後に『信じろ!』って言えばいい」と伝えるオットーとの友情があったわけだが、49話「俺を選べ」は非常に良かった。エキドナからの言いつけでいつまでも現れない"その人"を待っているベアトリスをスバルが救い出すこの回は、1期18話の「ゼロから」に匹敵する神回だったと思う。
この作品の特異な点で言うと、MXで放送している自分が知る他のアニメとは大きく異なり、30分枠アニメでありながらほぼCMを挟まず、最終回でもないのに当たり前のようにOP・EDを省略する点が挙げられる。息つく間もなく最初から最後まで流れていくのもいいし、リゼロを題材としたソシャゲ「リゼロス」くらいしかCMを挟まなくてもアニメを地上波で放送できるだけの地盤の盤石さを見せつけられた。リゼロという作品だからできたことだろう。
CM・OP・EDのカットという荒業を使っても5章は流石に2クールでは無理があると思うので、3,4クール使って3期が放送されることに期待したい。