よく考えたらここまでモビルスーツによる戦闘はほぼなかった。そういう意味では人を選ぶガンダム作品かもしれない。
テム・レイに「ミノフスキー博士がモビルスーツと名付けたのはこれではない」とか言われてしまうガンキャノンが少しかわいそう。
ようやくモビルスーツによる戦闘(スミス海の戦いというらしい)が描かれた。とりあえずブグとザク1がかっこよく見えるっていうか「モビルスーツ」というものがジオンの恐ろしい新兵器として活躍しているという感じでいい感じに5機ともに圧があった。
特にシャアの赤いザク1が連邦側の母艦を撃沈する所は鮮やかで良かった。
何も出来ずにやられるガンキャノン最初期型はやっぱり噛ませ犬でしかなくてかわいそう。
3DCGによるアニメーションである点はそこまで気にならなかったかな。不思議と。
キャスバルがどうやってシャア・アズナブルになっていったかがわかってよかった。知らないままだったので。シャア・アズナブルという人物が元々別にいたと思ってなかった。
最初にアズナブル家に預けられた時にテキサスコロニーの学校の校長から「抜身のナイフ」と呼ばれていたけど、ジオンの士官学校で正体に勘付いた同僚を容赦なく排除する徹底ぶりを見ていると、やはりこの時のシャアは冷徹な復讐鬼状態なのだと感じる。
Zや逆シャアのキャスバルと思い出すと、歳を取れば取るほど抜き身のナイフも錆びついていくってことなのかなと思った。キャスバルと言えども人間だということかもしれない。そういう所も人間らしくて良いと思う。
やっぱりセイラの悲劇のヒロイン感がすごく良い。そしてそのような悲劇を経験する度に変貌していくキャスバルの姿も。
一瞬出てくるアムロタダのクソガキでしかないしなんでこんなやつがキャスバルに勝てたんだろうかという気分になってくる。
すごく面白かった。
冒頭のルウム戦役?の戦闘カットいきなりかっこよくて引き込まれた。
田中真弓のキャスバルかっこよかったし、この頃から勇敢で賢く、後のシャア・アズナブルの姿を彷彿とさせた。
潘めぐみのアルテイシアはひたすらかわいくてよかった。かわいいだけじゃなくて理不尽さとか寂しさとか悲しさとかそういう感情を一手に引き受けていたように思う。キャスバルがああいう子供であるがゆえに。
恒松あゆみのアストライアもかなり良かった。
ランバ・ラルの有能ぶりが光る回だったという印象も強いけど、やっぱりガキの頃からシャア・アズナブルは違っていたというのがすごくよく描かれていた。
主題歌の「星屑の砂時計」めちゃめちゃ良かった。マジでよかった。というか劇伴服部隆之だったの知らなかった。アド。
ベーダモンに「知りたがる心」が重さとなって地獄に落ちると言われ光子郎は「知りたがる心」を一度捨ててしまうが、「何も知りたがらない僕なんて僕じゃない。何でも知りたがるから僕なんです」と自分のアイデンティティを取り戻していく話。とてもいい話だ。胸に刺さる。
知らない方が幸せな真実も世の中にはあるのだろうけどね。
しょっぱなから明らかに雰囲気が違うしアニメーションも演出も劇伴も全部違う。
どう考えても誰かによる意図的な仕事のように見えたのでちょっと調べたらぼくらのウォーゲームの監督(細田守)が演出やってたのでなるほどってなった。流石に浮きすぎ。というかほぼ別のアニメだと思う。
全体を包み込むミステリアスな雰囲気と、それを演出する暗い画面、特にこの回を象徴するような妹のヒカリの得体の知れなさ。
なんというか色々すごい。
また見るかも。
一度失敗している進化への恐怖。良いね。勇者じゃないんだから怖くて当然だよね。
過去の自分を思い出して恐怖を克服するというプロットだった。
頼りにできる過去がない人はどうしたら克服できるんだろうね。
進化失敗回。合体失敗もいいけど進化失敗もいいね。
そしてこっちも1話の中で解決しないで持ち越し。
ゴマモンのマーチングフィッシーズ、突然魚を呼び出しているのでなんであんなところから魚が出てくるんだよってちゃんとメガネがツッコミ入れてて偉いと思ったのと、そのあと光子郎があそこに異次元空間の切れ目があるんですよってフォロー入れててそういう所抜け目ないのねってなった。
ビルドタイガー合体成功回。"カタルシス"ってやつが爆発してるよこれ。
ビルドチームがそれぞれ出会った人間たちとのコミュニケーションを通して本当に自分が合体する時に足りていないものを得ていく描写とか本当に良いね。
特に綾子さんの「平和を守るとかじゃ緊張するから自分を守りたい人のためだけに合体すりゃいいじゃん」というダンプソンへの助言とか素晴らしい。
実際三度目の合体今見ても鳥肌立つしやっぱり7話8話すごいと思う。
「なぜ胸に虎の顔があるのだ!?」
「それは、かっこいいからだ!」
超有名だけど本当にいいセリフ。
ビルドタイガー合体失敗回。まずサブタイの時点で普通じゃないよね。「大倒壊」ってまず何が倒壊すんのってなるし。わくわくするよね。
というかこの回だけは記憶力Gの自分でもよく覚えてる。それだけシリーズの中でもすごく印象的な回だった。
初の合体お披露目→失敗→揉める→デッカードからのアドバイス→改心して練習する→本番で合体が必要なシチュエーション(軌道エレベータ倒壊)がくる→またしても合体失敗→軌道エレベータがいよいよ倒壊しビルドチームはどうなる?→次回へ
という、展開ドラマチックすぎるし幕引きがうますぎるでしょ。当時来週が待ち遠しくてしょうがなかったんじゃないかな。流石にその時の感情までは覚えてないけど。
尾上せいあさんのヒモになりたい。そんな気持ちを尾上せいあさんを前にして顔を真っ赤にしている勇太くんが蹂躙していき残ったのは勇太くんへの性的な興奮だけだった。
デッカードとマクレーンの考え方の違いが見える点でも面白い回。
くるみおねいちゃに遅刻だから学校まで乗せてって言われると抵抗するのにあずきおねいちゃにお願いします言われたら従ってしまうデッカードしゅきしゅぐる。
正直勇太が涙目になってる所見ると勃起してしまう。
まさか人間が普通に存在していたとは。というかそれ以前にこれまでの回で普通にデジモン以外の動物(魚とか)がしれっと描写されてたのにもえってなってた。