主人公とヒロインは敵対する組織に属していて
『ロミオとジュリエット』的な立ち位置であり
主人公の最期は、世界が崩壊しそうな事態に際し
ヒロインを庇い、爆発にまきこまれ消滅する、というもの。
現世に独り残されたヒロインの行く末は本編で描かれないが、
唯一の保護者を失い、主人公の仲間からは敵の間者という疑いが
晴れないまま彼らに受け入れられず、
身内からは裏切り者として粛清の対象となり
追われる日々だけが待っていて、悲劇的な未来しか想像できない。
「全員死亡エンドよりも残酷な結末が存在した」ことに驚愕する。
このような出来に至った原因は、おそらく企画の方向性をめぐって
権利者と制作者が仲違いしたためではないか、と想像される。