遠い過去の世界に一人放り出された瞳にも仲間にと誘ってくれる人がいて...。
トラブルはあったけれど、雨降らずして虹射さず、写真美術部の部員たちに手を引かれ背中を押されて、瞳はその輪の中へと一歩を踏み出せた。
そして、色が見えないことを葵に告げた瞳。
モノクロの世界でどうしたらいいか分からず、色が見えないことを打ち明けることもできなかった。けれど、唯一感じられた葵の絵の光り輝く彩りに魅せられて彼女は前を向く理由を得られた。
瞳が突然放り出された孤独な世界で歩みを進められた勇気とそう導いてくれた写真美術部員の輝きに泣くわこんなん。