勇者たちの戦いは終わりを告げて、勇者部はその反動のように失っていた青春を取り戻す日々を送っていた。バンドやキャンプにサバゲーと、フツーの女子中学生の日常は笑顔の絶えない柔らかな時の流れの中にあった。それに、今やバーテックスとの戦いで失った友のことも良くも悪くも癒えない古傷として思い出されるものだった。
というはずだった……。再び現れた大赦の神官は束の間の平和の終わりを知らせるもので、サッーと血の気の引くような絶望感を感じさせられた。
アカウント作成するとこの機能が使えます。