☆☆☆★(3.5)
ポケモン映画ナンバーワン決定戦の配信を途中から視聴して、フルで観たくなったのでAmazon Prime Videoで最初から観てみた。4年ぶりに観たらしい。
今日はあまり元気がなかったので、人間とポケモンのスキンシップを見るだけでウルッときた。負けてしまったときにホエルコを撫でる前回王者、触れ合うサトシとラティアス、などなど。エーフィだって、人に危害を加えるように躾けられているのは悲しいけれど、エーフィに進化している時点でザンナーのことは好きなんだろうなって思うとさ……。ポケモンと人間の間には言葉は交わせなくても確かに愛があるんだなあという気持ちになった。
そして兄・ラティオスの妹・ラティアスへの愛情がすごい。彼は何度身を挺して妹をかばったのだろう? あの深い愛、献身は涙を誘う。個人的に今、兄と妹が熱いのですごくよかった。ラティ兄妹最高。
ラティアスとラティオスは「ゆめうつし」という技で片方の視界を相手に送って共有し、周囲の人やポケモンのまわりに映し出す。物語の要所要所で重要な役割を果たしていた技だが、アルトマーレを守って天に召されたラティオスが最後に送った「ゆめうつし」――どこまでも高く昇っていく魂が見た青い水の星――は本当に美しかった。
ここからは野暮なことを言うけれど、エーフィのサイコキネシスやサイケ光線にラティオス&ラティアスやボンゴレさん&カノンがやられているのに、全然余裕そうなサトシは本当にすごい。Youtubeのチャットで「サトシは悪タイプ」ってコメントがあって笑った。そうかもしれない。
あと最後にキスをしたのはカノン? ラティアス? って謎かけがあるけれど、これは公式のコメントとかには関係なく、本編の流れ的にラティアスだろうなあって思うな……。初めて観た小さい頃は「おおっ」ってなったような覚えが(なんとなく)あるけれど、今観るとこれは交流の内容的にもラティアスだろうなって思うよ。
そしてやはり音楽がいい。CGは時代を感じるけれどこれはこれでよい。