TSモノなので鑑賞。
まず、作画が凄く良いです。ずっと崩れることなく高品質で、流石はCygames Picturesと言う感じ。
ギャグは視聴開始時は正直かなり厳しいものを感じていたのですが、視聴を続けるにつれだんだん噛み合ってきました。キリトのパロディみたいなキャラが好きです。
この作品のテーマは、ホモソーシャルの根底にあるものは何か、というところかなと感じました。
原作者は夫婦で、奥さんが脚本担当、旦那さんが作画担当というなかなか珍しい編成で書かれているだけあって、脚本担当の方はたぶん本当はBLとか描きたいのかな〜と思います。私はBL読んだことないので、全て偏見ですけどね。
この作品の基本的な話の推進力・加えてギャグは、お互いを好きになる呪いをかけられたライバル同士の男とTS娘が、お互いに(元)男だからという理由で踏み止まる、みたいな感じです。相手を好きになる前に呪いを解こう、というわけです。ここの描写はかなり誇張された表現になっている気がしますが。しかし、お互いに可憐さ(=弱さ)、逞しさ(=強さ)に惹かれあってしまい、だんだんなんで好きになっちゃいけないんだっけ?てな感じになっていきます。
ただ重要なことは、話が進むごとに、そもそも2人ともTS前からお互いのことがほぼほぼ好きだった、と明らかになっていく点です。
つまりこの作品では、TSはホモソーシャルが持つ壁を壊すきっかけとしての機能しかありません。
実際、かなり意図的にTS後のデザインはギザ歯の貧乳で、媚びの少ないデザインになってると思います。TS好きとしては、全然もっと美少女然としていて欲しかったものですが、テーマにそぐわないってことなんでしょう。
TS好き(あと一部の腐女子)はホモソーシャルとホモセクシュアルを阻む壁が崩壊する瞬間に性的興奮を覚える異常性愛者と考えていますが、そう言う人にとってはたまらないかもしれませんね。
原作がまだ続いてるのか知らないですけど、この話を綺麗に終わらすなら現実世界に帰って付き合う、みたいなことをする以外ないのかなーと思いました。