アニメでうやむやにされていた深海棲艦の発生原因と艦娘轟沈後の関連を焦点に当てていた内容には驚きました.また轟沈後の艦娘の悲痛な叫び・無念は実際の戦闘で散って逝った実史を連想させる舞台設定で艦娘が艦であることがより印象付けられたかなと感じました.
でも一方で,艦娘の誕生や提督の出会いなどはうやむやになったままだったので,ストーリーが進んでいく上で誤魔化した感じは少し残りました.どうせ輪廻転生な設定をするなら,艦娘の誕生から轟沈,深海棲艦誕生,轟沈,そして艦娘の誕生と全てはっきりさせてもらいたかったなぁとは感じました.
あと印象的だったのは睦月と如月の別離シーン.もうすぐ居なくなってしまう如月に対し,別れを悲しむのをやめ,再会の約束を結ぶ睦月.ずっとこのままでいたいと思い続けた彼女が如月とともに前へ進む決意を固めたシーンは心にジーンときました.
いやはや,アニメ版と異なり,設定を掘り下げた劇場版.久々に良い作品に出会えました(^^)