まさかラストのラストでアニオリ展開な女坂が始まるとは思わなんだでしたが、キーワードは家族の関係性といった感じでまぁクール〆としては良かったかなと。一つ不穏なのはラストで重要な成績を出してしまってるので原作の陽葵ちゃん編がカットにならないかなと。続編あれば是非に陽葵ちゃん編から始めて欲しい!
内容については、詩織のターンの時に詩織に傾きつつあったジローの心の振り子を戻したのは奇しくも自身が見せた星を含むみんなの集合写真という展開がこのなかなかじれったい詩織の恋の進め方らしくてとーーーっても良かったです。
どうしても原作ファンなので目線で語ってしまうと、今話で原作29話、5巻中盤くらいというところで、漫画原作のアニメ作品としてはかなり丁寧に原作を使ってくれたという印象でとても良かったです。ラストもきっちり続きへのカタルシスを残した感じとてもいいですね。
キャスティングとしては、ジロー役山下さんはもう少し硬派な感じのジローになるのかと思いきや、ぐっと高校生寄りに仕上げていただいたので、ほーんとに違和感がなくて良かったです。星役大西さんの役どころとしてはよくまじめっ娘を演じられている印象でしたのでギャルはハマるのかなとドキドキしていましたが、むしろ星の本質は恋に恋する乙女から成長してまじめに一途にジローを想う女の子なので、僕の中では逆にドハマりしてました。星をギャルと見るのではなくて一途な女の子と解釈したキャスティングは鮮やか!そして、詩織役宮下さんはたんもしのシエスタみたいな低音ボイスに良さがあると個人的に思っていた中で途中までは高音すぎて、せっかくの宮下さんの良さが出てないなぁと悶々としていましたが、後半になって星とジローの関係性にナイーブになる詩織の低めの声にドンピシャでしたね。狙ってたのかなぁ!やべぇなああああ!!!といった後半戦でした。素晴らしい。
原作よりも劣っているかなと少し感じたのはキャラデザかなぁ。ここは原作が素晴らしすぎるので、このままアニメ化できないことは重々承知してはいますがやっぱり絵は原作かなと。ただ、白黒の原作だと、長髪暗めな髪色な詩織とナツミがめちゃくちゃ見間違うので、この辺はアニメが勝ちですかね。(さらに声まで付いてますし)
正直、ずっと追っている原作でアニメ化した時はいつも期待より出来が悪いことも多くて今回もあまり期待はしていませんでしたが、本作は想像よりも何倍も出来が良くてめっちゃくちゃ良かったです!スタッフ・キャストの皆さんお疲れ様でした!(^^)