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ここまでの整理。間違っていたらごめんなさい。

アマーティは、一目惚れしたホロが、ロレンスからの借金で不当に縛り付けられていると勘違いしている。

そして、その借金を、時限までにお金を用意することで完済するという勝負(?)をロレンスにもちかける。

ロレンスにとっては、この勝負はメリットしかないので引き受ける。
というのも、アマーティが勝った場合には、借金が返ってくるうえに、ホロは解放後も自分についてくるという自信があったからだ。

しかし、ホロと喧嘩別れしてしまい、その前提は崩れる。本気で勝負に挑まなければならくなった。

アマーティは価値が高騰する黄鉄鉱で資金調達をはかる一方で、ロレンスは、黄鉄鉱の市場供給量を増加させることで、黄鉄鉱の下落を引き起こして、アマーティの計画をくじこうとする。

そのために、ロレンスは以下の手段を用いる。

(1) 麦の価値が上がるという噂の流布。
麦の価値が上がると聞いた商人は、黄鉄鉱を売って、麦を買うだろう。

留意すべきは、黄鉄鉱はこの町限定のバブルで、値段の変動が激しい商品なので、旅する商人は、最終的に黄鉄鉱を売って、別の商品にかえる必要があるということだ。

(2) 黄鉄鉱の売り浴びせ。

錬金術師から市場に出回っていない黄鉄鉱を調達して、大量に売る。先約があったらしく、これは不確か。

しかし、黄鉄鉱の売り浴びせによる価値下落が成功すると、ロレンスも大損をすることになる。大量に売るとなると、その一部はしばらく売れ残り、価値下落の影響を受けるからだ。

逆に、価値の高騰が止まらなかった場合には、ロレンスは得をすることになる。

このリスクを相殺するための策略こそが、(3) 黄鉄鉱の信用売りである。ロレンスは、契約時にアマーティからお金を受け取り、契約時価格の黄鉄鉱を後日わたすだけの話である。

後日、黄鉄鉱が下落した場合には、受け取ったお金以下の、安くなった黄鉄鉱をわたせばいいので、得になる。
逆に、価値が高騰した場合には、受け取ったお金以上の、高い黄鉄鉱をわたさなければならくなるので、損をする。

まとめると、どのようなシチュエーションでもロレンスは損も得もしない。
・価値が高騰した場合・・・(2) プラス (3) マイナス +借金返済
・価値が下落した場合・・・(2) マイナス (3) プラス +ホロ?

アマーティにとっては、信用売りの証書を一定の価格まで高騰した時点で売れば、ゴールに近付きやすくなる。
ロレンスの企みも知らないうえに、挑発を受けたこともあって、この信用売りを受けてしまう。



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