シリアスな作劇が出来てない(3話中心)
◆序盤での苦戦
扶桑が〈棒立ちで被弾〉するのが良くない。
ここは善戦しつつも〈躱し切れずに被弾〉すべきでは。
十字交差する魚雷を際どく躱すところも、
見せ場に出来るはずなのに全く緊張感を出せていない。
血が流れて「え?」ってなる場面も覚悟不足に映ってしまう。
◆中盤での反撃
照明弾からの援軍で戦況が変わるところで、
暗いBGMが同じ調子で流れ続けていて違和感がある。
戦艦級が3隻も登場するならもっと演出で盛り上げて欲しい。
大和は最大火力なのに悠長に会話させるのもちょっと。
ゲームのセリフが優先されてイマイチ状況に噛み合っていない。
◆終盤での特攻
大量に援軍が来た後で山城が特攻する思考回路解らない。
〝このままでは勝てないという描写〟が絶対に必要。
重い戦艦が軽い駆逐艦に乗ってジャンプするのは意味不明。
魚雷も躱せてしまう程の何でもありになるので許容できない。
相打ちっぽくボスを倒したのに全くカタルシスが無い。
◆感想まとめ
せっかくの暗い雰囲気作りが3話で台無しになってしまった。
テンポも悪く尺が余ってるのに必要な描写をサボりすぎている。
全体的に脚本/演出/音響の力量不足を感じる。
キャラデザ周りは上手いと思う。妖精さんは可愛い。
2話での偵察や制空争いは丁寧でとても良かった。