久々に綺麗に突き刺さる作品を見れた。素晴らしかった。
暗い展開に落としていくのと、そこから引き上げるのがストレートながらめちゃくちゃ上手くて、上下に大きく感情を揺さぶられてしまった。
キャラクターは舞ちゃんがほんとにいい女すぎて最高。告った時はうわこいつやりやがった弱ってる奴に負担かけるようなことすんなよと思ったけど、叶わないことを分かった上で恒夫に前を向かせたりジョゼに発破をかけたりと、自己犠牲が過ぎるよ……。いや本心も半分以上あっただろうけど、それでもこんなできる人いないよ、めちゃくちゃ幸せになって欲しい……それこそ恒夫のことなんか忘れさせてくれるくらい素敵な人と一緒になってね……。
そして恒夫くんは聖人すぎる。けど事故後を見ると、崩れる時は崩れるし、人間味を感じられて良かった。自信や余裕があの態度に繋がってたのかなと思うと、彼は目標がないと駄目なタイプの人間なんだろうな。いるよねそういう人。
ジョゼは我儘なところに説得力を持たせる過去エピソードなんかがちろっと入ってればより見やすかったのかもな。とはいえ外でうまくいかないもどかしさは上手く出ていたと思う。あとやっぱり可愛い。
ストーリーはすごく見やすくて分かりやすい。虎の使い方が好き。2人で見に行ったり1人で行ったり。なんか個人的な事情として最近は捻くってない真っ直ぐな話がグサグサ刺さるようになったのもあって、また塩梅がすごく良くて真ん中に突き刺さった。
言語化の難しいところでいくと、寒くなってしまいそうなシーンをそう思わせずに見せるセンス、波長がかなり自分の好みと合っていたなぁと思う。絵本のシーンなんて特にそうで、ちょっと寒いけど感動できるちょうどいいラインだったなぁ。あと最後の告白からのキスも変に捻ってなくてストレートでめちゃくちゃ良かった。
主題歌も良かったなぁ、サビですごく気持ち浸れた。もうサブスク出てたからこれこらいっぱい聴こう!
あんまり良かったもんだから、人に勧めたり2回目見に行ったりしたいなと思ってるし、グッズも買っちゃった。
あ、見取り図のセリフ数格差は一体なぜ?w
でも盛山さん上手かったなぁ。溶け込んでた。というか声全員良かった。本職じゃないけどちょうどいい感じ。よく言われる「声優じゃない方が自然な演技ができる」っていう果たしてそうか?な理論を好意的に取る例の一つかもしれない。