バトラパーティ完結回&入間くんの新たな決意回。
数話ほど前から、いわゆる『これまでのあらすじ』がカットされていたことが少し気になっていました。
単に時間が足りないからなのか、それとも『もう入間くんはバビルスに馴染み、悪魔を恐れていない』ために過去の設定を説明する必要がなくなったのか、気になっていました。
その答えがこの回で明かされたわけですが、まさかの斜め上の回答に吹き出しました。
そうか、入間くん学校生活が充実してきて人間であることを隠してる問題を忘れてたんだね。
すこしずつ学校生活に溶け込んでいく入間くん。
まだまだ人間であることの問題を解決させる気はなさそうなので、今後の入間くんの逆境にも期待ですね!
さらに今回描かれた設定として、悪魔側はあくまで穏便な解決を求めており、人間を発見した場合、保護して人間界に帰していることが判明しました。(あと記憶を消す説明から、最終回への伏線が張られたとみることもできます)
つまりバビルスの生徒たちも、誰一人人間と接したことがない(つまり人間を食べない)ことが改めて示唆されたということです。
校歌の歌詞はあくまで古の悪魔が残したもの。
つまり現代の悪魔はほとんど歌詞を意識せず、ただ校歌だから歌っているのでしょうね。
悪魔の勢力は『穏健派の現代悪魔』と『過激派の元祖帰り悪魔』の二つに別れている――ということでとりあえずまちがいなさそうです。
元祖帰り組からしたら、入間くんの存在は厄介でしかない。
そんな入間くんを襲おうと企んでいる連中に立ち向かうのが現代悪魔――つまりバビルスの生徒たちということでしょう。
作者が描こうとしている大きな流れが見えてきて、より期待度が上がりました。
それともう一つ。
今回入間くんの壊れているところである『人に頼らない(頼れない)』あたりを、大人組がフォローしてくれたのがすごくよかったです。
大人が子どもに追い抜かれるだけの無能あつかいではなく、しっかり大人らしく子どもを導き守っている。
こういう描写のひとつひとつが、この作品の大好きなところです。