試験終了&休息回。
今回は今までの中でも特に好きなエピソードでした。
まず鬼側の過去のドラマを初めて描いたことがとてもよかったです。
鬼になって最初に食べてしまうのは、周りの人間……つまり大切な人になりがちなのでしょうね。
いきなり事情もわからずに人肉を食べたくなるわけですから、その欲望に負け気づいたら大切な人を……なんてことが山ほどあるのでしょう。
禰豆子は奇跡的に炭治郎を食べずに済みましたが、今回の鬼は実の兄を食べてしまい、心のタガが外れ……そして真の鬼と化した。
実に救われない展開です。
でも炭治郎はそんな鬼に、最後救いを与えた。
それがどれだけあの鬼にとって嬉しいことであろうか。
この話だけでも、鬼滅の刃を見てよかったと思えました。
大御所声優さんを起用したわけにも納得です。
つついて、鱗滝さんの存在が大人目線から見て、涙腺を刺激してくるところもお気に入りの一つです。
今まで送り出した子どもたちは、みんな帰ってこなかった。
そんな中唯一帰ってきた炭治郎の存在に、鱗滝さんがどれほど救われたことか。
仮面越しにボロボロ涙を流していることから、その気持ちをある程度察することができます。
しかし休息は長く続かず、わずか十五日後には炭治郎の初任務が決まりました。
これから炭治郎を再び送り出す鱗滝さんの想いを想像すると、これまた胸にきます。
さまざまなドラマをバランスよく描き、しっかり視聴者の心をつかむ。
こういうところが鬼滅の刃が爆発的にブレイクした要因なのかなと、思いました。