・商店街が主役の物語
商店街を主軸に物語を描ききったのが、この作品のすごいところですよね。
さまざまな人々の人間模様を描きつつ、たまこという少女の幸福を物語る。
とても見応えある作品で、くり返しみたいと思えました。
・デラちゃんという語り部
デラちゃんのキャラが実にいいんですよね。
リアルタイムで見た時は若気の至りで『このキャラうざっ』と視聴を断念する理由になってしまったのですが、年を多少重ねてから見ると見方が変わります。
尊大でウルサイ上にトラブルメーカーだけど、思いやりがあってお節介ないいヤツ。
この作品で友達になりたいキャラは、個人的にデラちゃんがナンバーワンです。
・部活ものから群像劇への進化
けいおんでは部活を中心に物語を作り上げた山田監督&吉田玲子女史。
それが今回は商店街を描く群像劇に進化しているあたり、クリエイターとしての向上心を感じます。
群像劇は作り手だけでなく視聴者にとってもハードルの高い作品なので、けいおんほどのヒットには至りませんでした。
でも自分の中では、しっかりこの作品は『けいおんの次』として意識しています。