自分は東日本大震災の当事者なので、地震をエンタメとして楽しむのはまだ無理でした、というのが正直な感想になっちゃうかな・・・地震をテーマにしないと描きたいものが本当に描けなかったんですか? と思う。緊急地震速報は誰でもビクッとする音だし、、そこはフィクションの描写にしても良かったのでは? 視聴するストレスを軽減できたのでは? と思う。
すずめが草太を好きになるのもよく分からなかった。
教員を目指している東京の大学生で、家業で閉じ師もしている・・・草太が扉を閉めるところを1回手伝って、手当をして、椅子になっちゃって・・・一緒に旅をした中でお互いの心に触れる描写があったわけでもないし、どうして好きになったのかいまいち納得いかなかった。キャラクターたちの心情についていけず、ただきれいな映像を見ている・・・という映画だった。
車の移動シーンで急に歌が流れ始めたりするのもポカーンだった。。
神木隆之介さんの演技が良かったくらいしかない。
あとダイジンがかわいそう。ダイジンにとっては悪いことをしていたわけじゃないし、最終的には助けてくれてたのに、すずめに否定されてかわいそう過ぎる・・・草太を要石にする時はあんなに嫌だって言ってたのに、ダイジンが要石になってくれた時にありがとうって描写がもっとあっても良かったのでは・・・。
君の名は。2回3回と見に行くくらい楽しめたけど、すずめの戸締まりは1回で十分かな。でも新海誠さんが一般に受けるキャッチーな作品を作るよりも、新海誠さんの色が出てる作品を作ってくれた方が良い気もするので、次はそういう作品に振り切ってくれた方が嬉しいかも。