登録している配信サイトで一気観中なので、半端だがここからの感想。
おもに英国伝承の妖精物語や魔法使いの逸話などをベースに創られたファンタジー作品。ファンタジーに興味があってブリテンの民俗学を調べたことがあるような人には、お馴染みの設定が盛りだくさん。
原作は一巻だけ読んで、好みじゃなかった。絵はキレイだったのだけど、内容が好みじゃなくて。
が、結局気になって観ている。
魔法などの概念、主人公の不幸な境遇・・・内容のオリジナリティは正直薄いと思う。
人それぞれ適切な環境がある。普通の現代社会では馴染めず、親からも捨てられた主人公は、「生まれた場所」を離れて正解だったのだろう。ただ気味悪がられていた個性も、ところ変われば才能に変わるのだ。
チセとエリアスのふたりが絆を深め、お互いを思いやる様子はほほえましく演出もすばらしいので、観ているこっちが恥ずかしくなる。胸の奥がこそばゆくなる。しかし愛情というよりは共依存に感じる。それも作中で示唆され、注意喚起されている。
だが、少しばかりふたりの思考が同調しすぎではないか? まるで同一人物だ。
私はこういう、作品で描きたいテーマが明確にあるために、登場人物の役割や言動がそれに沿っているようにしか見えないものが、ちょっと苦手だ。創り込まれているからこそ、なのだろうけれど・・・。
OP、EDの力強さがとてもいい。毎回飛ばさずに観ている。
いま気づいたがコンテがなかむらたかしだった!!あれ、いままでもずっと??ええ~!