Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良い

二度目の視聴。
一度目はハルカが主人公だと捉えていたけれど、ユウ、カラスが主役だったのだなと考えを改めた。
良くも悪くも“龍のトルク”はブレない。このお話で成長し変化するのはユウとカラスなのだよね。

過去を許すことのできないカラスと、未来の選択を怖れるユウ。話が進むにつれそれぞれの立場、関係が変化し入れ替わっていく様子はやっぱり面白い。
カラスの“力無い弱い過去”にイラつく気持ちもわかるし、ユウの“未来に対する漠然とした不安”みたいなものも進路を決める時期ありがちなことの様に思う。
そこからカラスがユウを認め、ユウは未来を選び取りカラスに代わってハルカを守り抜く気概が持てるまでに成長していく。その流れが巧妙に描かれているなと思う。

それから、これは最初に視聴した時に驚き、感嘆した部分だけれども、対応する話を立場や状況や人を変えて繰り返し描いてみせる造りがとても印象的で、例えばカラスとノエインを入れ替えて彼らの関係を暗示する1話と16話、立場が逆転しつつあるカラスとユウを入れ替えてラクリマにハルカと行く6・7話と20話、過去に囚われた大人は過去へ、子供は絶望の未来へ行く9話と22話。
他にも細かく見れば沢山あるんだろうな。この仕掛けのお陰で、カラスとユウ、未来と過去、を否応無しに対称として意識するし、過去を受け入れる困難さと必要性、未来を選択する勇気と尊さを感じられる仕組みなんだろう。…そしてそれらを成し得なかったノエインの矮小さが伝わるんだろう。

前を見通すことのできない霧の中で、ハルカが仲立ちするようにカラスとユウの手を取って歩くシーン。まさにこれが我々凡人の歩む人生の縮図のようなものに感じて何やら感慨深かった。
二度目も面白かった。そしてやっぱりフクロウはいい奴だった。



Loading...