当たり前のように過ごす青春が彼女たちを通すことで新鮮で美しく鮮やかな時間になる。全話を通して、どこまでもデミちゃんに傾けられたお話だったのに内容はすごく人間臭くてヒューマンドラマに近いハートフルな印象だった。
真っ直ぐにぶつかって悩んで立ち上がってってどこにでもありそうなお話もそこにヴァンパイアだったりデュラハンだったり、デミちゃんが関わることで全然違うアプローチになるし、なによりも彼女たちの想いを知ることでまた一つ人間もデミちゃんもお互いの存在が好きになる心温まる内容ばかりだった。
プールで泳ぐことも、町ちゃんが潜って見た景色も当たり前にできたことが少しだけ形が違うことでここまで大きな行動になるんやなーと改めて思ったし、少しだけ角度変えて日常を見ると案外キラキラな非日常がある気がしてワクワクしてた。
最後の最後までほっこりさせてくれたから、最後の瞬間の切なさがまたこの作品らしくて大好き。