巨大星間国家「商連」に支配され、植民惑星となった地球で生まれ育った伊保津明。彼は自らの決められた運命を変えるため、商連の募兵官である調理師・パプキンの誘いで惑星軌道歩兵部隊──通称「ヤキトリ」に志願する。
しかしそこは、作戦遂行時の死亡率が平均70%の過酷な部隊だった。
動物顔の恒星間文明『商連』に地球が征服された近未来、使い捨ての安価な傭兵部隊『ヤキトリ』として作戦に当たる主人公たちを描くアクションSF。
■3DCGで描かれる映像がすごい
複雑なデザインの戦闘装備や多脚戦車などのメカニック、勢い良く回るカメラワークや画面いっぱいの敵の大群をトゥーンシェーディングの効いた3DCGで描くことで、ハイディテールな映像とセルルックなアニメーションを両立させている(正確な用語がわからないが、見たらわかってもらえると思う)。爆破エフェクトが青いのが近未来SFっぽい感じで良い。全体的にわざとらしさのある、映画の吹替っぽい声優の芝居がちょっとくどいかもしれないが、慣れればそういうものとして見られるかも。
■原作カルロ・ゼン
途中までネットフリックスのオリジナル作品だと思ってみていたんだけど、原作がある作品だった。数的劣勢を機転で何とかするシナリオ、屁理屈でやり込める感じは確かに幼女戦記に通じるものがある。一応一つのヤマを越えて決着はするものの、もっと先が見たいと思わせてくれる作品。
2023/06/18