最後の夏。友達。そして怪獣——。
1989年夏、小学6年生のボコ、ジョー、ジュンイチは、
小学生最後の夏休みを迎えていた。
それぞれの心にある、将来に対する漠然とした不安。
そんな3人の前に、在日米軍司令官の息子、ブロディが現れた。
3人で貯めた現金をうばっていくブロディ。
怒ったボコたちは、お金を取り返すための作戦を計画する。
その作戦を実行しようとした時、町に危機が訪れる。
怪獣ギャオスが突如、東京に襲来したのだ。
ギャオスによって廃墟となった町に立ちすくむ4人。
ギャオスが彼らに狙いを定めた時、巨大な怪獣が現れる。
その名はガメラ。
これが4人の「怪獣の夏」の始まりだった。
次々と現れる怪獣。傷つきながらも戦うガメラ。
そして少年たちは伝説を目撃する。
少年少女のひと夏の思い出というには……ハードすぎる大冒険譚
ガメラは平成三部作を大人になってから見たくらいの知識
アニメーションだからこそできるガメラと各怪獣のアクションシーン、破壊される町や施設の描写が良い
人間が操演すること・生物として生存することを考慮していないようなグロテスクでアンバランスな怪獣のデザインもかなり好み
あの手のこの手で痛めつけられるガメラが痛々しい。怪獣を人間が治療しようとするのは初めて見たかもしれない
3DCGの人物の顔の描写、影のつけ方が気になる部分はなくはない。動きはだいぶ自然でよかったように思う
大人としてのキャラクターであるタザキもエミコもいいかんじ。エミコの最期が良い
OPとEDの曲がアツさと爽やかさを両立していて、かつ作品にマッチしているのでかなりよい
1989年という時代設定に関しては昭和から平成に切り替わるタイミングのノスタルジックな雰囲気という以上の意味があったかよくわからない。今より少し昔の不便さと、少し進んだ未来のテクノロジーの優位性を両立させるためかしら
いわゆる昭和のガメラを清算して再構成したように見える
生き残った少年たちと新生した子ガメラのこの先の物語、つまり続編に期待をしてもいいんだろうか
2023/09/13
全6話ながらもジュブナイルものとして、怪獣ものとして、SFものとして満足度が高かった。
敵怪獣を雑に使い捨てる感じではなく見せ場がキッチリあったり、回を重ねるごとにガメラへのダメージの蓄積が描写されてたり戦闘に緊張感があるのも良かった。
怪獣同士の戦闘時も主人公たちの置いてけぼり感がなく巧いなと。
主人公たちだけでなく大人側のドラマも魅力的だった。