事故で命を落としてしまったエミが転生した
幼き令嬢の名は、レミリア・ローゼ・グラウプナー。
とある乙女ゲームに登場する最恐の悪役であり、
エミが大好きな“推し”だった。
孤独を抱いて世界を呪うしかなかったレミリアを想い
自分の力で彼女を幸せにしようとしたエミは、
あらゆる研鑽に励むとともに
持ち前のやさしさで周囲を笑顔にしていく。
しかし、ゲームの“本来の”主人公はそれを許さない。
「幸せにしてあげられなくて、ごめんね……。――レミリア、たん……」
信頼する人たちに裏切られ、
ゲーム通りの断罪イベントが避けられなかった
レミリアの中のエミは、絶望の淵で意識を手放す。
だが、そのとき――。
「わたくしはお前たちを許さない」
静かな怒りを燃やして立ち上がるのは
11年ぶりにエミからからだを取り戻したレミリア。
エミのやさしさに初めての“愛”を知り
自分のために奮闘する姿を見守ってきたレミリアは
彼女を傷つけた者たちへの復讐を誓う。
今、幕を上げる
“ほんもの”の悪役令嬢による
苛烈で華麗な復讐劇。
「すべては、愛する世界(あなた)のために――」