紀元前4世紀。
豊かな知識と教養を備えた青年・エウメネスは、
偉大な哲学者・アリストテレスと出会い、ともに都市国家カルディアを目指していた。
そこはエウメネスの故郷であり、“始まり”の場所――。
名家の次男として育てられたエウメネスは、幼少期より類い希なる才能を開花させる。
ギリシアの書物に通じるだけでなく、鋭い観察眼と判断力を備え、
幼いながらに周囲の大人たちから一目置かれるほどであった。
しかし、カルディアで起こったある事件をきっかけに、
エウメネスは自らの運命と向き合うことになる。
航海、放浪、そして新たな出会い……。
のちに、アレキサンダー大王の書記官となる
エウメネスの長き“旅”(オデッセイ)がここから始まる。