現実と妄想がだんだんと区別できなくなっていく様を叙情的に表現されている
高校に薬が蔓延してるのがやたら怖い。
今回の主人公は親の抑圧とか、クラスの疎外感でコンピュータのギャルゲーにはまりすぎた少年。
すごくレトロ感があってボイスとか当然無いが、かえってそれが妄想を駆り立てる材料にされてる感じがある。
アロマテラピーの薬はマンティコアの残滓であろうか。
彼はバイトして自立してるようで、実は家庭内で親に認められず放逐されていて病んでる。
バイト面接に来た女子高校生とギャルゲーのヒロインをヤバイ薬で混同させていく。
ボイスが無いギャルゲーに現実の女の子の声がリフレインする。
現実の彼女の弱みを握って操ろうとする様子とかこの回は異色だ。
彼に薬を売りつけてくる女が段々狂ってくる。
野菜スティックしか食べちゃダメだという男の束縛が現実の彼女に向かっていく。
暗躍する早乙女くんに薬の売人の彼女は喰われる。
それの様子を見ても、もはや彼は逃れられない。
新しい薬をもらった彼はさらにギャルゲーにハマっていく…。
タイプSの原料は原作にあったが、それを見るとさらにエグいだろう。
どんどんヤバい描写が続いて、まだ続くのかと心を折りにくる。
PCが壊れて発狂する主人公。
街でも暴れて、警官に取り押さえられている描写は3話にザッピングする。
この短い描写にすごい負の情報量があって、とにかく異色としか言いようがない終わり方だった。