メダロットの真実が明かされる超重要回。
古くからある、実は人間の生まれる前に先住民族がいたという展開(知ってる限りだと、子ども向けではウルトラセブンが初めて?)。
さらにメダロットは先住民族でありながら、人間に扱われるグラディエーターでもあったわけですが、今回この二つのテーマにメダロットはこう答えました。
『俺達は友達だ! 今の生活が気に入っている。もっとこいつと一緒にいたい!』
つまりメダロットと子ども達は公平な関係であり、彼らはグラディエーターからの革命なんて望んでいないし、むしろ今の関係を気にいっている……という答えをスタッフはメタビーたちに与えたわけです。
またヴィクトルとウォーバニットの『対等ではなく、主従関係にあっても、そこに友情はめばえる』というドラマを描くことで、この解答を自己批評しつつ、そこへさらなる反論を提示しているわえです。
本当に旨い話作りですよね。
またかつて相棒であったメタビーのメダルを破壊してしまったヒカルと、夢の中まで追いかけ殴り合った末にメタビーを連れ返したイッキの構図も実にいいです。
旧世代の残した罪を、新世代が解決する――イッキは続編物の主人公として、見事な活躍を見せたわけです。(原作の初代主人公はヒカル)
泣いても笑っても次が本当の最終話。
結論が出た以上、あとはどう物語を着地させるか期待です。