「この世に不思議なことなど何もないのだよ、関口君―」
元映画女優・美波絹子の妹・加菜子は、親友の頼子と共に最終電車に乗って湖を見に行こうとするが、何者かに駅のホームから突き落とされ、轢かれてしまう。偶然、事故車両に乗り合わせた刑事の木場は事件を追うが、大勢の警官が警備する中、搬送先の研究所から重傷の加菜子が忽然と消えてしまった…!
時を同じくして、八王子で連続バラバラ殺人事件が発生。小説家の関口と編集者の鳥口は、「御筥様」を祀る宗教との関連を調べる。一方、探偵の榎木津はある人物から加菜子の捜索を依頼される。互いに調査を続けるうちに、箱型の建物とのつながりが判明するが…。一同は憑き物落としの京極堂の元へ集結し、怪奇事件の真相を追う!