1期は40年前以前の記憶が無い街パラダイムシティでネゴシエーターのロジャーが1話完結型であれやこれやする話。
2期は世界観の深掘りな感じだけどなかなか癖が強い。
結局40年前に何が起こったの?って部分が気になる作りだったけど、そもそもパラダイムシティ自体がエンジェルによる創作物なのでただそういう設定だっただけという若干の肩透かし感...
最近でいうグリッドマンみたいな入れ子構造もまあ面白いけど、やっぱりロジャー、ドロシー、エンジェルあたりのキャラクターの魅力に惹かれたかなぁ。
最後、この世界を演出する者(エンジェル)と交渉するロジャーTHEネゴシエーターは痺れた。
エヴァとは逆の虚構賛美な感じ。
決してつまらないわけではないが、雰囲気アニメとして圧倒的な面白さを誇る第1期と比べるとどうしても見劣りしてしまう。
一番大きいのはセル画からデジタル作画に変わってしまったこと。セル画が良すぎた……。
それはそれとして、話自体は面白い。パラダイムシティの謎を紐解く、という本来やるはずではなかった展開をやるということで視聴前は突貫工事的な印象を持ってしまうが、実際見てみるとこれはこれで面白い。この点は素直に評価したい。
そしてこの第2期で最も重要なポイントは、ラストの展開を受け入れられるかどうか。個人的には、正直色々広げすぎてまとめきれなくなった結果落ち着く所に落ち着いた、という印象だが、主人公であるロジャーの本職・ネゴシエイターとしての活躍や、最終的にロジャーが辿り着いた結論は他の作品では見られないもので、良かったと感じている。