遠い未来。ロボットが様々なスポーツを行うアイアンリーグはラフプレーが横行し、観客はおろか、実況・解説などのプレスまでもが破壊と暴力に興じる、ダーティな見世物と化していた。
リーグ界で常にトップを維持するダークスポーツ財団。本部が直接所有するアイアンサッカーチーム・ダークプリンスのスター選手マッハウインディは、ある日チームメイトの卑劣なプレーに嫌気が差し、退団する。しかし、ダークスポーツ財団のオーナーであるギロチは、ウインディをダークプリンスに連れ戻すべく他のチームに圧力をかけ、移籍できないようにはかった。残された選択肢は、設立から一度も勝った事のない弱小チーム・シルバーキャッスル。連戦連敗、多くの人々から嘲笑されながらも、常に正々堂々のフェアプレーを貫く姿勢に魅力を感じたものの、弱すぎるチームでは燃料やオイルの補充、まともなメンテナンスにも事を欠くつらい生活が待っている事に躊躇していたが、突如として現れた謎の野球リーガーから熱い直言を受け、ウインディは迷いを振り払い入団を決意する。シルバーキャッスルは、まさかの驚きとともに彼を歓迎した。