「あの『銀英伝』が1クールに収まるわけないだろ!」 これにつきる。
原作小説も旧アニメも未見だが、それでも「マキで進んでるな」とわかってしまう各エピソードの尺の短さが常に不満だった。
惑星同盟と銀河帝国、両サイドの主人公がいよいよ激突する!というところで「続きは劇場版でね!」というオチは言うまでもなく最悪。
詰め込み気味の尺を除いてはアニメとしてちゃんとしてるからこそ、脚本面の不満が際立つ。
声優の演技は言わずもがな、3DCGの艦艇・宇宙機の優れたデザインに、それらが繰り広げる宇宙戦、劇中のGUIのデザインや作画など、金がかかってることが目に見えてわかる。
なにより、こんな早回しのようなアニメでも、名作の呼び声高い原作の素晴らしさの片鱗が伝わってくる。
もっとちゃんとした尺で、それこそ『ビルドダイバーズ』の後番組あたりで分割4クールぐらいの時間をくれれば「21世紀の新たなる『銀英伝』」となれた可能性があっただけに惜しい。惜しすぎる。
ホント、どうしてこんな超1級の素材を1クールアニメにしてしまったのか。