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全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

実質的な前作に当たるTVシリーズ『グレイトエスケープ』が自分にとことん合わなかったので正直警戒していたが、『グレイトエスケープ』では原案にとどまっていた谷口悟朗氏が監督・脚本を手掛けた本作は『グレイトエスケープ』のネジの緩んだ雰囲気から一転したバイオレンスで硝煙香る作風になっており、「逃走」と「復讐」を軸にした脚本は最初から最後まで楽しめた。
「ヤクザvs吸血鬼vs改造人間の三つ巴バトル」という内容を宣伝しておきながらヤクザの存在感が若干薄い点は気になったものの、キャラクターは言葉よりも行動で己の心を示していくヒーローのキサラギ(色々と背負い込んでしまうタイプのヒーロー、あまりにも性癖)、戦いの中でしたたかに成長していくルナルゥなどの主人公サイド、そして「個人の幸福よりも種の存続のための奉仕を美徳とする」という価値観の元にキサラギたちを追う不滅騎士団サイドどちらも魅力的で、そんな彼らが火花と血煙を散らし戦う90分はずっと楽しかった。
『グレイトエスケープ』ではあまりにもだるかったアクションが改善されているのも素晴らしく、キサラギの自在に変化する左腕と、終盤に手に入れる義足を使ったアクションは非常に見応えがあった。特に義足のアクションはデビュー戦の鮮烈さもあって印象に残る。

爆死はもったいない、谷口悟朗節が随所に光るバトルアクション。年明けからいいもん見させてもらいました。



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