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主人公とヒロインは敵対する組織に属していて
『ロミオとジュリエット』的な立ち位置であり
主人公の最期は、世界が崩壊しそうな事態に際し
ヒロインを庇い、爆発にまきこまれ消滅する、というもの。

現世に独り残されたヒロインの行く末は本編で描かれないが、
唯一の保護者を失い、主人公の仲間からは敵の間者という疑いが
晴れないまま彼らに受け入れられず、
身内からは裏切り者として粛清の対象となり
追われる日々だけが待っていて、悲劇的な未来しか想像できない。
「全員死亡エンドよりも残酷な結末が存在した」ことに驚愕する。

このような出来に至った原因は、おそらく企画の方向性をめぐって
権利者と制作者が仲違いしたためではないか、と想像される。







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基本的には、コミック原作のありふれたギャルアニメである。
モブ風のキャラクターが時評をする場面がいくつかあるが
そのなかに思慮を欠く箇所があった。
「DVDで直せばいいという問題じゃない」である。

漫画・アニメ・ゲーム等、娯楽コンテンツにおける
性描写に対する自主規制に異を唱えたい心情はわかる。
しかし、モブ風のキャラクター(サスケだったか?)が漏らした
愚痴の中で「DVDで直せばいいという問題じゃない」と失言する。
これは禍根を残したと思う。
業界内外の中間搾取者が冷笑し
「それなら、修正を施した状態でオンエア版とビデオソフトが
同一内容になっても文句ないよな!?」などと揚げ足をとって
マウンティングする口実を与えてしまったからだ。
彼らは儲かる商材で安楽に商売ができればよく、
観客を楽しませたいという意識は毛頭無い。
だから圧力団体に迎合し、愛好家や制作者を守ろうとしない。
業界内の敵である。

案の定、このアニメが放映されてからというもの、深夜アニメ等で
オンエア版に魅力を損なう改変がされると、
ビデオソフトでも改悪された状態のままリリースされる、という
愛好家にとって冬の時代が長く続いた。
この作品の制作者に「責任がない」とは到底思えないのだ。

表現規制の是非については、私は「作品を守るべき」という考えである。
声高に主張するのでなく、水面下で愛好家やクリエイターが連携し
「規制をさせない業界の体制づくり」への移行を進めるべきだと思う。



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良い

有名タイトルを背負い、ネームバリューで
予算の後押しを受けて企画を進めたが
ストーリーを書けるスタッフを確保できなかったらしく
中盤から主人公パーティーが荒野を漂流する、陰鬱なシーンで
話数を稼ぐ羽目になり、1年の予定を2クールで打ち切られた。

キャラクターデザインは悪くなかったことと
オープニングテーマ・エンディングテーマが
ともに良作だったことが高評価である。



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