最初のほうは悲しくてつらかった。
それほど私の記憶には、テレビ版の物語が輝いて印象に残っていたのだろう。
そういった思い出すらも、否定されているようでつらかった。
なんだかんだ結局ダメだった。そんな風に言われているようで。
でも、そうじゃなかった。ハッピー"エンド"じゃなかっただけなんだ。
物語は続いている。今回はあれから4年後だけどその先だって物語はある。生きている限り、日常は続いていく。いいことも、そうじゃないことも、毎日いろんなことがある。
一見何も変わらないように見える日々の中で、何もしないで状況が変わるのを待つのか。あの頃は良かったと過去に留まるのか。
いや、そうじゃない、今、今、今、自分の想いに対して決意と行動を示せるか。
そこが本作のメッセージだったんじゃないかと思う。
ヅカちゃんの「伝えたいことは言わなきゃ」の件。
井口さんや小笠原さんの、宮森から求められた役割はできないけど、私はこの部分で力になりたい、と会話している部分。
舞茸さんの「枠や限界を決めるのはよくないね」のセリフ
ダビング後のやりなおしを決める時のみんなの会話のやりとり。
などなど、いろんな人の今この瞬間の決意と行動が、見てる私の希望へと変わっていった。
言いたいことは言おう。やりたいことはやろう。時にはダメなこともあるかもしれない。無理なこともあるかもしれない。だからといって何もしなくていい理由にはならない。みっともなくても、かっこ悪くても、ジタバタと足掻いてみようよ。さぁ今、あなたは何をするの?
と、そんな応援や励ましをしてもらっている気がしました。
劇場版を見て改めて感じる。
SHIROBAKOは、"今を諦めない"物語だったんだ。
だからSHIROBAKOは終わらない。
これからも物語は続いていく。
そして、私の日常も続いていく。
だから私も、やれるだけのことはやってみるよ。
ありがとう。