そもそも結城晴はまだ「アイドルって何がおもしろいの?」というとこにいた。彼女は何か輝かしいステージを夢見ているわけでもなく、むしろフェミニンな衣装を着なければいけないことを疎ましくも思っていた。
だけど、Pに教えられたアイドルの良さ。彼女が熱を注ぐサッカーと同じ「一体感の中でプレイする昂り」に魅せられる。そして、結城晴は今度はバックではなく、自分がメインのステージという新たな夢を見つけた。
知らなかった世界だからこそ、そこに見る夢へのワクワクもひときわ弾けるようだった。
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