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とても良い

二人の想いを懸けた決闘は、ユフィの圧倒的な力がアニスを打ち破る決着となった。そんな結末が示すのは、そのユフィの力こそアニスがユフィにくれたものであって、ユフィが守りたいと願う自由な魔学の力ということなんだと思う。そして、そんな魔学の力に象徴されるアニスという一人の少女を、何よりアニス自身にも大切に愛してほしいというユフィのメッセージであったように見えていた。

だから、女王・アニスを否定したユフィが選び取ったのは、新たな女王・ユフィと魔学の探求者・アニスという二人で歩む未来なんだと思う。それに、ユフィがアニスを守るということの意味は、決してアニスの立場を奪うことなんかじゃなくて、アニスがアニスらしくあれるアニスのための居場所を作ってあげるということになっていくのだと映った。

それに、アニスがアニスらしくあるためには、自分がその隣りにいなければいけないこともユフィは分かっているのだと思う。そして、そうやって二人で一緒にいる限り、ユフィだけが全てを精霊に身を捧げるなんて哀しい未来も否定されるように思う。

そんな、二人が二人一緒にいるからこそ、互いに自分らしくあれるというのが、アニスとユフィの関係として映し出されていた。そして、そんな互いを埋め合って成り立つ関係を象徴するように、二人の貴げな口づけが交わされたのだと思う。虹のアルカンシェルと、空のセレスティアルが重なるように。



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