そして、ペイジ工房としてアンが主導した砂糖菓子を選品に出品し、めでたく新聖祭の砂糖菓子にその作品が選ばれることになった。その栄誉を以って、工房の長もシャルの羽をアンに返してくれた。
それによって、遂にアンは自分の中で決めた通りに、自らの力で銀砂糖師になれたと胸を張って言えるようになった。それは、砂糖菓子職人としての腕前もそうだし、何より一人の人間としてアンがここまでの旅を経て大きく成長した証を示しているようにも見えていた。
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