ショートアニメ形式の異世界ファンタジー
異世界ファンタジーでは珍しい短編ストーリーを繋げた形式がユニークで、なろう系に食傷気味の方にもおすすめ。何より、主人公のサイトウの地味さは異世界転生モノでもトップクラス。でも普通な人が少ない異世界ではそれが個性になってる。
作画は綺麗で安定しているけど、原作と比べると作画がかなりアニメ的。原作の一番の特徴である独特の絵のタッチと雰囲気が再現できてたらもっと良かった。「異世界おじさん」があれだけ再現できてたのを考えると、もう少しなんとかできた気がする。
内容の半分はギャグ。残り半分はシリアス。ギャグがメインでたまにシリアスではなく、シリアスがメインでたまにギャグってわけでもないので、ギャグ路線なのか真面目路線なのかどっちつかずになってしまった感はある。
個人的には忍者のエピソードが1番好き。特に悪魔コンビが最高。ただ、これに限らずシリアスな話は細切れの短編ストーリーにしなくて良かったと思う。せっかくいい話なのに途中で切られていちいちギャグ調のサブタイが挟まれるのはテンポが悪く感じた。あと、サブキャラ達のエピソードにもっと尺を充てて欲しかった。ギブングル以外の出番が少なくて、サブキャラへの思い入れが弱いから最終回があまり感動しなかった。特にリリーザはポテンシャルがあるのでもったいない。
色々と気になってしまったけど、手堅く作られてるとは思うので普通に面白いアニメ。自分は一応原作をTwitterで見たことがあったので、動いてるラファンパンが見られただけで満足です。