☆☆★(2.5)
あまりにもヴァイオレットに都合よく物語が運びすぎているような気がする。いくら学科の成績がよかったとはいえ、短く飾り気のない言葉が心からの思いを伝えることがあるとはいえ、あの手紙一枚で卒業認定が覆るというのは、一体どんな基準を持った学校なのか。正直もう一度学校に通い直すとか、特別試験を受けるとか(いや、それも特例っぽくてイヤだな)のほうが納得できるような。
でもヴァイオレットが初めて感情を汲んで書いた手紙としてはリアルな文面な気はする。私がヴァイオレットの感情の変化をうまく追えていないだけなのかも。「あなたの書いているのは手紙じゃない」と言われて、落胆しているのもまた事実。
お兄ちゃん木村昴だったのね。片足が不自由で松葉杖を手放せない時点で、全然無事に戻ってきていないんだよな。酔っぱらいが頭から酒を浴びるのはクリシェだな、ふむ。
ところであの二人の関係はなんなの、クラウディアはかませ犬として無理やり舞台に上げられているだけなの?