面白いけど、結構難解。一度の視聴では理解しきれない。2度3度と観るべき作品だろう。それが負担にならないレベルの物語性とビジュアルの特異さのある刺激的な作品だ。
このエンディングは救いのない結末以外は無理なんじゃないかという設定での最適解だったのだと思う。
わずか12話で沢山のキャラクターが立っているのは素晴らしい。
基本は将棋の神に愛された天才たちの物語だが、凡才にもスポットが当てられていることで物語に奥行きが出ている。
天才も凡才も将棋を愛する者という意味で等しく価値を有するというようなメッセージがあるのかどうかはわからないが、私のようなその他大勢の凡人には多少心に響く。
ロリー臭いところは我慢してでも見る値打ちはある。
シーズン1で描かれたのは、個性のぶつかり合いと絆を深めていく過程。強引で心地良いラスト。
対してシーズン2は、スクールアイドルとしてのきらめく日々と、別れのせつなさ。
ストーリーが濃く感動的なシーズン1とどうしても比べてしまい、やはりシーズン1には敵わない。とはいえそれでも良作だと思う。
μ’sは現メンバーだからこそμ’sであり、三年生の卒業とともにμ’sは解散というこのせつない展開を根底に描かれる日々が宝石のように美しい。