絵が綺麗なだけで内容はな~というイメージが強かったProduction I.Gの面目躍如、すべてが完璧。
打越鋼太郎の名前につられて観たけど、設定やストーリーは比較的シンプルで(その後メディアミックスで予定していたのかもしれないけど)打越的な劇的展開があるわけではなかった。が、女の子5人のやりとりが常にいきいきとかわいらしく、とりわけ軸になる明日架とアスカ、明日架と優の関係性描写がとてもよかった。声優さんもすごく良い。
最高の作画に微妙なキャラと陳腐なセリフと薄く薄く引き延ばされたストーリー。ただ、1クールじゃなくて90分劇場版なら名作になり得た気もする。メインで出てくる女の子が二人とも残念すぎる造形で何かいうたびにしょっぱい気持ちになった。リサのウジウジの方が目立つからあれだけどハイヴの古臭いドヤ台詞の連打もかなりきつかった。
言ってみれば妖怪退治モノを現代的にアップデートしてるだけではあるが全体的にまとまってるし1~2話ごとに区切りがつくのも気楽に観られていい。が、とにかくキャラデザ(目元が特に)があまりに平べったくて最後まで見慣れなかった。東京の夜景や人型でないアナザーの作画はかなり綺麗なのに、肝心の人間がイマイチなので勿体ないなーと思う。声優が豪華だけに尚更。
全体的には丁寧に作られてるしストーリーのボロもないんだけど、主人公がギリギリの場面において常に自分の才覚じゃなく相手の愚鈍と超偶然によってピンチを切り抜けているのがどうも気になってしまった。マフィア側にちゃんと有能な人材がおらん。最終回はめちゃくちゃ良かった。
ぱっと見センスの塊で凄い、一方で案外手を抜くところは抜いてる(それを演出でちゃんといなしてる)のも凄い。ただ、童貞いじりやロリコンに類する下ネタは、時代だなーもう気持ち悪いくらいになってるなーと思う。ビジュアルが全く古びていない分気になるところ。