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全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

2022/08/11/09:30-15:00
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM』 【LIVE ZOUND】 トークショー付き前編&後編一挙上映 特別興行

前編

冒頭の映像で実写かと見紛うすごい作画だと思ったら本当に実写だった。
放映時のアニメを1話あたり10〜15分で主要な内容をまとめた総集編的な感じ。
実質冒頭と最後数分だけで良かったかも……

ダブルHの登場シーンで地デジ終了の字幕があって、物語の舞台が2011年というのを理解。と同時に16年前の事件時点で1995というのを理解してサイクルの中の95という数字の意味を理解。95年の事件から続く罪の呪いのサイクルってわけね。

時系列整理(マサカリ歓迎)

〜16年以上前(順不同)〜
荻野目桃果が時籠ゆりを父親から救うため運命の乗り換え
荻野目桃果が多蕗桂樹を必要とし救出
〜1995(16年前)〜
事件発生、罰のサイクルに
桃果逝去、と同時に高校生組出生。
〜2001(10年前)〜
高倉家の邂逅
高倉兄弟が"箱"で監禁。高倉冠葉が選ばれ、運命の果実を交換
〜不詳(順不同)〜
海辺で迷子になって泣く陽毬を兄弟二人で捜索
トリプルH結成と母の事故
陽毬が発熱、高倉剣山が嵐の日に病院を探し高倉冠葉を飛来物から庇い怪我

カエル、カッパ、ラッコ、カレー、ロールキャベツあたりのモチーフについても少し気付く。
カエルの意味するところは何だろう?カエルが主人公になっている本を巨大図書館で探してたシーン、そういえばそんなのもあったなあと見てから思い出したレベルだけど。
カッパとラッコ。荻野目苹果の両親。荻野目苹果が多蕗桂樹の軒下に引越し(不法占拠)する際に踏み付けたら激怒したほどのぬいぐるみ。両親のイメージ。桃(桃果)といえば川でカッパなのかなあと少し思ったがあまりそこから先に発想が派生しなかった。
カレー。荻野目苹果の誕生日と荻野目桃果の月命日のメニュー。多蕗桂樹も食べてる。
ロールキャベツ。高倉家の仲直りの時のメニュー。なんでだろ?本音を包み隠す的な?

初の生存戦略の時点で高倉冠葉の体内からピングドラムを取り出していたんですね〜〜!これがピングドラム!!
中盤の高倉陽毬の死(2回目)の時もビョコっと出てたしな……

中盤で高倉昌馬が人質に取られてるにも関わらず偽物の日記を持って夏芽真砂子との取引に向かう高倉冠葉、改めて見たらコイツこの頃から大分手段を選ばない感じが出てるな。
で、この後にあるオルゴール破壊から夏芽真砂子の声が響く謎の病院空間の描写は一体何だ?セーターは何の意味があったんだ…?

図書館のシーンで気づいたが、「本」も「書架」も、あまつさえ「図書館」すらも1つの大きな『箱』と見做せうる。
渡瀬眞悧はこの、「物語として綴られるセカイ」のことを認知した上で破壊しようとしていたのかも?

舞台が荻窪なの全く知らなかった。
まあこの電車が何線なのかも解らずに見てるからな……
東京の地理を全人類が知ってると思うなよ……

冒頭の池袋水族館で幼い高倉兄弟が謎のペンギンを見つけて秘密のエレベーターから地下61階に降りて図書館に迷い込むシーン以外、前編時点ではほぼ放映時アニメと同じだったわね。
ていつかこのペースだと折り返しだし後編もほぼアニメの総集編になるのでは……?
後編だと途中から別の運命に分岐するのだろうか……?
後編に期待だわ。

トーク

プロデューサーの池田さん、監督幾原邦彦、音楽橋本由香利、荻野目苹果とトリプルHの三宅さん(同じだったんだ…)
LZ音響設備なことと、橋本さんがいたので音響の話多め。
あと長丁場(前編2h+トーク1h+後編2h)なのでちょいちょいおトイレへの誘導で笑いを取っていた。
余談だがトークが終わった直後トイレは激混みした。なんとか最速で脱出したのですぐ済ませられたが出る時の行列はすごくて、10分の休憩後に後編が開幕した後もトイレからの戻りがチラホラ…
覚えてる範囲で書いとく

音響設備

[幾原]チネチッタはLZですごい、初監督のセーラームーンRはモノラルだったしアナログなのでノイズが乗ってた。映画において完全な無音というのが出来たのは結構最近(うんちく)
[橋本]前後半どちらも初日に真ん中らへんで観に来たけど良い音だった。最近見た映画だとエルヴィス・プレスリーのやラ・ラ・ランド、テネットなどがすごい音だった。映画の劇伴は曲というよりは"音"を表現してる
[三宅]音が印象的な映画は2001年宇宙の旅。宇宙空間の無音の中キーンとなるところなど。

作品の音楽

アニメと比べてテレビと映画館というのもあって空間の演出には気を配った。効果音的なSEは控えめ。
劇伴は監督の指定のオーダーがあってから作成。2011年当時はあまりないスタイル。
映画音楽も当時はアナログだったのでフィルムに対してコマや秒指定だったけど丁度技術進歩からPCで映像を読み込んで別に処理したり出来るようになったところだったのでタイミングが良かった。
劇伴は放映時と比べて違うシーンを繋ぐことをしているのでそこが自然になるようにしてる
収録のときにアニメと比べて映画の時は現場のスタッフ人数が多くて映画のパワーを感じたらしい。
トリプルHがカバーしてるのは当時恋愛沙汰の曲しかなかった中、貫いていたので記憶に残っていてカバーさせてみたらプロデューサーからオッケーが出たことに由来。

Q&A

  • 劇伴を作る上で他作品と比べて意識してることは?劇伴の曲名とかは?
    [監督]曲名は私が指定してる
    [橋本]仕事なので極力差は出ないようにしてる。曲名は他作品でも自分が決めたりプロデューサーが決めたりと多々あるらしい

  • 荻野目苹果にペンギンが付くとしたら?
    [三宅]ことあるごとに飛び跳ねてる感情表現豊かだと思う。
    [監督]エリザベートみたいな名前がいるなあ、アップル系の。



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