消えていく手がかり,失われていく記憶,近づきたいのに近づけない,それどころか距離の壁だけではなく時間の壁まで生じる絶望感.そんな中繋がった一筋の光.その名の通り,瀧の腕に着いていた組紐は,時間の壁を越えて,二人の間を確実に繋げていたという事実.あー泣きそうでした.
あと,スマホには騙されましたね.互いにスマホをかける描写があったので,つい両者が同一時間軸に居ると思いこまされましたが,気付けばスマホが普及し始めて3年以上経ってるんですよね.あー騙された!(*´ω`)
新海作品はバッドエンドテイストの作品が多いように感じていたので,最後の最後,瀧と三葉が出会えるのか,このまま気付けず終わるのか,心中穏やかではありませんでしたが,電車の窓越しにチラリと見えたその一瞬の表情で,この心配は杞憂だなと思えましたね.あー二人が再会したあの階段,ぜひ行ってみたい!
延々と続く日常,つい忙しさにかまけて大事なことを忘れてしまうことしばしば.そんな時には,改めて自分に「君の名前は?」と問いかけてみたいと思います.