プリキュアにとって、これまで友達だった子が相容れない敵で、倒さねばならない相手だった。
キリヤくんの生まれる世界が違っていたら、こんな運命(プリキュアと戦うこと)にはならなかったのに。
その運命を、彼は変えられなかったが抗ってみせた。
「戦い、相手を傷つける」のではなく「自ら負けを認めた」。
「敵として負けること」は宿命(変えることができない絶対的なもの)だった。
しかし(結果的には負けているが)「相手を思い、自ら闇に還る」という道を選んだことは、運命(努力で変えられるもの)に抗ったといえると思う。
彼自身は「運命を覆す力はない」と言っていたが、勇気をもって抗った。
彼が「プリキュアに消滅させられる」運命でなかったことは、まだ救いかもしれない。
視聴日:2024/2/23(金)
脚本:川崎良/演出:上田芳裕