キラキラできなかった"俺たち"のアツい物語。
ろくに友達もできず、心の拠り所が映画しかない「死ぬか映画を作るか」な主人公が全身全霊を込めて映画製作に取り組む姿がとにかくアツくて良かった。居場所がなく、満たさない気持ちを抱えた生きてきたからこそ得たクリエイターとしての素質。その素質と、全て捨ててでもこの作品を完成させるという熱意が掛け合わさってはじめて出来上がる作中の映画は全編見たくなるほど魅力的に感じられた。
確かにこんなにトントン拍子に行くものか?と感じられる部分が無い訳ではないが、"90分"に収めるならばこれ以上は無いだろう。ここ数年のアニメ映画の中でもトップクラスの面白さだった。