『スーパーカブ』 73点
■作品の魅力
カブとの出会いで徐々に変わっていく生活。
空気感が伝わる作画や音響。
多くは語らず笑顔だけで物語に引き込む演出。
そんな序盤の雰囲気の良さは群を抜いていたと思う。
懸命にバイトに注力する主人公の姿も新鮮だった。
■ツッコミどころのあるシナリオ
5話の礼子回…山頂凸展開が異質で狂気じみてる問題。
6話の旅行回…小熊さん不良化&道交法違反問題。
11話の救出回…連絡しないし前カゴ乗せるし問題。
この辺を上手くフォローできてればだいぶ印象は違ったはず。
まあそれが礼子であり小熊というキャラなのだろう。
(善悪は別で、行動を否定しているわけではない。)
■感想まとめ
《スーパーカブ=救世主》というテーマで一貫性があった。
現実にある謎のカブ信仰を上手く作品に落とし込んでると思う。
中盤以降の小熊のイキった態度については、
〝気兼ねなく自分を出せるようになった現れ〟として受け取れた。
むしろ年相応で大変微笑ましかった。