元々がソシャゲだったということを全く知らない中での視聴。イマイチというレビューが散見されますが、私としては凄く楽しめました。
野球部が無い学校で、メンバー集めとクラブ設立という部活モノのお約束で始まり、それぞれのキャラの長所短所・コンプレックスなどにも焦点を当てつつ、ストーリーが展開していきます。ゆるふわ系でも過度のスポコンでもない、ちょうどいい美少女青春部活モノという感じでした。
全体を通じて、主人公・有原翼ちゃんの魅力が光りました。野球の腕前はピカイチ。底抜けに明るく、チームのことを思っている頼れる存在。そんな彼女に、一人で抱え込ませないようにと頑張ってついていくチームメイトたち。視聴後はさわやかな気分になれます。
大正時代、男子がするものだという野球を女子がやることについて、周囲から向けられた様々な目を跳ねのけていくストーリー展開はとても爽やかで力強く、古き良き女学生の青春モノといった感じでした。
かといって、決してフェミニズム的な押し付けがましさや何かの主義主張を訴える、という強い感じはありません。作品全体を通じてシリアス過ぎるところはなく、クスっと笑えるところや、じーんと感動させられたりとバランスがいい。また、許婚の存在を通した甘酸っぱい恋模様の要素も少しあり、ドキドキしました。
好きなキャラは英語教師で野球部監督のアンナ先生。アメリカ女性としての豪快さと、生徒思いの優しさにあふれる人です。
視聴後はとてもスッキリした気分になりました!