以下ネタバレ。
沼で拾った人形がアロアのものではないかと思い、夜にアロアの家に届けにいくネロ。その日の深夜に村の修繕中で歯車に油をさしていた風車が自然発火して火事になる。アロアの家に行く途中を見かけたハンスさんが、風車小屋に火をつけた犯人はネロなのではないかと村人の前で言う。ネロは自分は犯人ではないと言うが、村人の反応は冷たい。
往年のアニメ一休さんのようなビターな展開。見てる側としてはハンスさんなんかの言うことを信じる村人はおかしいのではないかと思うが、実際にあの村に住んでたらそういう反応になってたかもなとも思えるてんがなかなかリアルでキツい。
追加戦士のアスミちゃんが「好き」とはどういう感情なのかを学んでいく回。まんじゅうを食べる、温泉に入るなどの心地よいことだけでなく、苦しい部活も「好き」という感情によるとまで描写してるのがすごいなと思いました。作画は上野ケン。
以下ネタバレ。
なかなかに辛い回が続く。
おじいさんがお亡くなりになっても気丈に生きるネロの姿が余計に悲しい。
しかしハンスさんは回を追うごとに鬼畜になってる気がする。前はここまでではなかったような。
以下ネタバレ。
「アスミちゃんです」にジワジワきたw
青山作画だったっぽいが気づかなかった。不覚。
ただのポンコツ回に終わらないのが香村脚本。ポンコツエピソードからアスミちゃんとのどかちゃんの共通点と違う点を描写し、メガビョーゲンについての説明を入れ、今回影が薄くなりそうなちゆちーとひなたちゃんもちゃんと出番があるようにされてる。
追加戦士の投入で3人のバランスが崩れてしまうのを心配していましたが、4人になることで新しい関係性が描かれそうでひと安心、楽しみです。
まさかのバテテモーダ退場。これじゃ完全にかませ犬じゃないか。はっ、手当犬とかませ犬を対比させてる?(それはない
キュアアースことあすみちゃんは止め絵でみるよりも動いて話すと若い感じでよかった。
同じ場面を何度も繰り返す王道な演出が効果的。
波止場で真面目に働いたネロは賃金を手に入れ、おじいさんにおいしい肉を買ってくる。しかしその肉を食べることなくおじいさんは死んでしまう。その日は奇しくもアロアの誕生日の前日だった。アロアの誕生日パーティーにはネロもおじいさんも行けなくなってしまい、どうしたのかアロアが様子を見にいくと、おじいさんのベッドには白い花が置かれていた。
おじいさんの命が尽きた時に暖炉の炎が燃え尽きる演出がベタながらも迫力があった。
かわいいアロアがうっかりネロがおじいさんに内緒で波止場で働いていることをおじいさんに言ってしまう回。今回はアロアのお父さんやハンスさんの出番がほぼなかったので平和な世界だった。
夢をあきらめない。夢が本物であれば夢は自分を捨てない(このあたりは松本零士の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を (決して) 裏切ってはならない」を彷彿させますね)。夢はゆるぎないものであってもそこへ至る道すじはいくつもある。自分の信念は曲げず、でも時々によって適切に方向転換する柔軟さが必要。他人の助言を真摯に聞くべき(ときもある)。などなど、考えさせられる要素がてんこ盛りながら、しっかり楽しくみることができます。
生き方の模索、仕事論、組織論、家族についての問題を抱えながらも生きている、大人こそ観るべき作品ではないでしょうか。
ロゼッタかわいいよ!