原作一巻のみ既読。
昨年末見て以来、二周目になる視聴です。
視聴二周目になると、色々発見があります。
『あのキャラはこの場面から既に出てたんだ!』とか『あのキャラが登場したのには、あんな意味が!』と、二周目だからこその気づきという、楽しみがあります。
一周目の時にも感じましたが、終盤の例の場面を見て、『今の子ども向け映画はここまで踏み込んだことを描くのか』と改めて感動しました。
おっこの立場と例の家族の立場、両方が平等な眼差しの元に描かれるので、心に響きます。
あの家族はきっと、あの事件から心をすり減らし、ろくな贅沢もしてこなかったのでしょうね。
でも(たぶん奥さんから)たまには羽を伸ばそうと提案され、ふと手に取った雑誌に載っていたおっこの記事。
あの子と同じ年頃の少女が若おかみとしてがんばっている。
あの記事を見て、彼もきっと思うところがあったから、息子にも雑誌を読ませたのでしょう。
そういったことを妄想していくと、余計にあの場面がしんどくなっていきます。
作画も美しく、この映画に出てきた料理だけで、コラボカフェができそうです。
どの料理も実においしそうで、見とれてしまいました。
特に終盤出てきたステーキと、中盤のグローリーさんが飲んでいたお酒が印象に残りました。
語り始めれば、きっといろんな切り口から楽しめるであろう、傑作映画です。
まだ観ていない方は、ぜひ!