原作未読での感想です。
実はこの一話を見たのは三回目。
最初見た時は『ユーフォーテーブルの作画がキレイなだけのアニメか』と続きを見ませんでした。
二度目はYou Tubeの公式動画をテレビで見ることになり、家族と鑑賞。
『飽きさせない内容だったな』という父の感想が頭に残ったものの、まだ続きは見ず。
そして今日、ふと『鬼滅の刃を見始めるなら今じゃないか』と思い、三度目の鑑賞に至りました。
三度も観ると色々見えてくるもので、まずこの一話目の完成度がやたら高いことに気づきました。
最初は作画の美しさにだけ目が行ってましたが、よくよく考えると物語構成も素晴らしい。
たった一話で主人公の目的と敵、世界観を完全に説明仕切った内容からは、スタッフが物語作りに本気で挑んでいるんだろうなという、気迫が感じられました。
主人公の炭治郎のキャラもいいですよね。
一見するとみすぼらしい身なりの(その割には派手なファッションセンスですが)やわ男ですが、実際は家族思いで頭も切れるいいやつでした。
額の傷もドラマを感じますし、こんないいやつがこれから鬼と血みどろのバトルを繰り広げるのかと思うと、少し切なくなります。
冨岡義勇も厳しい中に迷いが見えるところが実に人間くさくてよかったです。
炭治郎たちに可能性を見出し、二人を鬼殺しの世界へと誘う。
なんだか終盤で死にそうな雰囲気があふれ出てるくらいいい人なんですが、大丈夫でしょうか?
一話目で世界観を説明仕切り、最後に表示されるサブタイトルの『残酷』も、作風を明確に表していて実にいい。
三度目の鑑賞でしたが、明日からようやく二話目を観ることができそうです。
実におもしろい一話でした。