「COWBOY BEBOP」、そして「スペース☆ダンディ」のナベシン監督×ボンズ制作×フライングドッグレーベルのアニバーサリーでもあるアニメということで、
ず~~~っと気になりつつも観れてなかったのだが、
この度コラボカフェが間もなく終わると知り、駆け込むために本日から急いで一気見すべく、念願の第一話。
一目で異彩を放つデザインにして、手練れが作る映画のように、言葉少なくとも心地良く・何となく・気づけば入り込んでしまってる見事なテンポと世界観導入…
そして、これまでの監督作以上にスポットが当たる、今作のテーマ“音楽”の描写。
前情報なんて全くなくても、物語同様…いやそれ以上に、音楽が奏でられた瞬間『……ぁあ、いいな、これ……』と、音楽を中心とした総合芸術・娯楽の世界に、ただただ見入ってしまい、
気づけばあっという間の23分、1話終了。
これだ。この筆舌しがたい、しかし唯一無二のセンスで包まれた一作こそ、ナベシン監督&ボンズチーム印アニメ。
自分なんかの拙い言葉で語るにはあまりに恐れ多いけど、
それでもこのレビューで少しでも誰かの頭に残すことができたら、それだけでも本願と思わざるを得ないほど、とにかく一人でも多くに知られてほしくなる、今年最高のアニメの1つを確信してやまない、信頼・そして待望の一話だった。
…まぁ、ここまでフィーリング一発でいきなり酔いしれてるのも自分くらいだろうが(笑) だがしかし、ちょっと冷静に振り返ってみても、
構成として、今時・そしてナベシン監督作的にも恐らく珍しい、分かりやすく導入話として描かれた、ザ・1話だった。
そういう意味でも、むしろアニメに疎い人にこそ(ビバップ等もそうだが)、とても見やすい一話になってるとも言えるのではないだろうか。
一昨年はブレードランナー制作陣から、そのスピンオフを依頼されたほど、
全世界のエンタメファンやクリエイターも注目するナベシン監督の、新作オリジナルアニメ。
大変今更ながらの追っかけで、あーもっと早く見とけば…という気持ちは勿論だが、
しかしいざ見始めれば、それ以上に『やっと監督の素晴らしい新作を味わえる…!』という高揚感で、先の悔しさなぞ一瞬で吹き飛ばしてくれた。
遅まきながら、今作も楽しませていただきます(-人-)